2014/02/14

ランダム (続: 『コードブック』)



ダイスやポーカーは、事象がランダムに発生するからスリルがある。

いや。
本当はどんなゲームにも何らかのシーケンシャルな規則性があるのに、我々自身の意識がランダムに発生しているから、ゲームの事象がランダムに見えてしまうのか。

それとも。
全てのゲームは実際にランダム事象発生型なのだが、我々自身の意識がシーケンシャルにしか動かないため、ゲームもシーケンシャルに見えてしまうのか。

もしも。
人間の時間的な制限を超えた、巨大な意識が宇宙に存在するとしたら ─
その巨大な意識は、人間をどのように見ているのだろうか。
宇宙の巨大な意識にとって、全ての人間の意識活動はランダムに発生しているに過ぎないのか。
いやいや。
宇宙の巨大な意識こそがランダムで、だからゲームのランダム性こそが自然であり、シーケンシャルな連続である人間の意識の方が不自然なのか…


「ちょっと!あんたいつまで本を読んでるの?早くこっちへ来て夕飯のお料理を手伝ってよ!毎日、毎日、同じことを言わせないで!」
「毎日、毎日じゃないでしょ!その場限りの思いつきで叱るのはやめてよ!」
「いちいち文句言わないの!どうせくだらないカード占いの本でも読んでるんでしょ?早くこっちへ来て!夕飯の手伝いも出来なくてどうするの?」 
「うるさいなぁ!いま面白いところなんだから!」
 


(…続く、かもしれない)