2023/04/28

【読書メモ】 元素のふるさと図鑑

 『元素のふるさと図鑑 西山孝 化学同人

'元素の’と銘打ちつつも、本書は対象を金属元素に絞り込んだ上で、それらの採鉱~選鉱~製錬、そしてそれら製品の用途から事業性までを凝縮記載したミニ図鑑の体である。
じっさい手にしてみれば拍子抜けするほどの小ぶりの構成にして、とりわけ文面描写は極端なほど要約的、しかしながら、さまざま端的に集約されたなイラストや統計資料が全巻通じてふんだんにちりばめられており、まこと一瞥しやすく編み上げられた良著といえよう。

本書の特徴は、金属工業におけるデータ資料や図案の明瞭さのみにはあらず、むしろそれらデータや図案が新たに触発しうる複合パースペクティヴ、つまり読者自身のさまざま解釈次第で、新たな事実関係をなんぼでも掘り起こし再発見しうるところにあろう。
そう捉えてみれば、本書はとりわけ’地理学’のリファレンス資料集として絶好の一冊ではないか ─ さらに事業採算性までをもふまえれば、金属元素は水や炭化水素やケイ素に負けずおとらず、’経済政策'や’経営判断’における最も根元的かつ重大な構成要素とすらいえまいか。
銅を巡ったコンゴ(カタンガ)紛争などなどはたちまち想起されうるし、現代産業におけるLSIやリチウムイオン電池や液晶などなどにおける重大性は言うに及ばずだ。
そういうわけで、本書は理系文系とわず学生諸君から社会人まで多くの読者諸兄にお薦めしたい。


とりわけ、読者の皆さんにはとくに本書巻頭部におけるメタルの元素周期表(Periodic Table of Elements for Metal) 」を是非とも楽しんで欲しい。
高校化学おなじみの原子量や常温状態や放射性はもとより、それぞれ元素の産出ルート(バイも含む)まで総括的に要約した、とびっきりの大傑作の見開きページといえよう。
本書に初めて挑むにさいしても、或いはいくらかを複合的に了察した上でも、このメタルの周期表にあらためて立ち戻ってみれば学際的さらに業際的な勘がグングンと頭をもたげてくるのである!


※ ところで、主題の根元対象である’金属元素’の範疇については、本書ではヨリ汎用的に’メタル元素’とし、これで化学上の定義は一応は明確になっている。
これらメタル元素は広く通例のとおり全部で47元素であり、これらを’ベースメタル’および'レアメタル'と範疇分類。
ここで、ベースメタルは鉄、銅、アルミニウム、亜鉛、鉛の5元素、ここまでは業界とわず統一定義。
だが一方で、レアメタルの42元素については完全な統一定義は無いようである。

経済産業省によればレアメタルは34鉱種にすぎず、金と銀と白金族の計8元素はレアメタルとはせず別に'貴金属類'としている由。
一方で、本書においては編集上の便宜からか、レアメタルのうち白金類をまとめて1鉱種とし、またレアアース(希土類)もまとめて1鉱種とし、その上で各論すすめたと。

さらに、僕なりに別引用に則って為念付記しておけば、総じてレアメタルとは地殻中のクラーク比率1%未満あるいは電気陰性度2.4以下の金属元素を指し、上のとおり47元素指定ともなるが特に金属以外のホウ素とセレンとテレルを含むケースもあるようで。





さて、本書に挑むにあたっては第1章~第2章の僅か26頁を数度読み返してみれば、メタル工業と諸工程についてのスケールと深みを伺い知るには十分であろう。
以下、同箇所からほんの僅かではあるが掻い摘んで略記

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<鉱石からメタルまでの工程概括>

上流工程
地中ないし海底における鉱山鉱床にて、鉱石を探査する
その鉱石から、鉱石鉱物および脈石鉱物をまとめて採鉱する 
それら鉱石鉱物脈石鉱物を粉砕などで分離濃縮し、精鉱選鉱する 
この選鉱を湾岸地域や消費地近郊の製錬所まで輸送する
下流工程
製錬所にて、精鉱製錬して目的メタルを取り出す
その目的メタルを加工して地金素材製品と成す

ざっとこういう工程フローであるが、もちろんメタル元素ごとに採鉱、選鉱、製錬それぞれフロー具体化は万別であり、本書の第3章以降にメタル元素ごとの具体実践例がひとつひとつ略記されている。
これらそれぞれの工程概説および図案資料類こそは、工業論そのものにまで思いをはせずにおかぬ、本書最重要の読み物といえよう!


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<メタル元素ごとの耐用年数>

メタルごとの全世界埋蔵量÷全世界年間生産(消費)量、すなわちメタルごとの全世界での「耐用年数」について。
この「耐用年数」が長ければ長いほど、そのメタルは世界的にみて生産(消費)量に対して埋蔵余剰が多いことになり、耐用年数が少なければ埋蔵余剰も少ないことになる。
じっさいには、主だったメタルの全世界での耐用年数は1965年以来50年以上もほとんど変わっておらず、この理由は新たな鉱床が続々と発見され、かつ、採掘技術も向上し続けてきたことによって、総じて鉱石量が増えてきたため。
それでも、メタル埋蔵量はあくまで有限であり、けして無尽蔵ではないので、これまで通りの採掘鉱石量がこんごも維持できるかどうかは分かっておらず、しかも地域差も大きい。

なお、金(Au)の全世界耐用年数は1975年時点では35年とされ、これが時代をおうとともに徐々に減少し、2020年ではわずか17年となっているが、いまのところ枯渇はしていないことになっている。
銅(Cu)の全世界耐用年数は1980年には70年であったが、2000年には半分以下になり、それでもまた増えて現在は40年以上は有ることになっている。
リチウム(Li)はの全世界耐用年数は2010年には463年もあるとされたが、2020年には255年に減っている。
マグネシウム(Mg)の全世界耐用年数は2010年には417年とされたが、2020年には281年に減っている。
アルミニウム(Al)の全世界耐用年数は2010年には134年とされたが、2020年には77年に減っている。
ストロンチウム(Sr)の全世界耐用年数は2010年にはほんの17年とされたが、2020年には31年に増えている。
ニオブ(Nb)の全世界耐用年数は2010年にはほんの46年とされたが、2020年にはなんと251年に増えている。
レアアース類を総じて見れば、2010年には821年もあるとされたが、2020年には500年に減っている。

…ほんのひとかけらを一瞥するだけでも、上のとおり、メタル元素ごとに耐用年数が減ったり増えたりである。
採鉱技術から製品化まで含め合わせた上で、さまざま考察が可能である。


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<メタル’製品’の世界産業規模>

本書は昨年(2022年)5月に第一版であり、記載データの多くは2019年時点のものではある。
さはさりとて、この2019年時点の引用でも、メタルの製品化から世界産業規模までの在りようについての着想上のヒントを多くふくんでいる。

たとえば;
金(Au)の世界生産量はわずか 3,300 トン、だがトンあたり価格は 44,800,000 (USD) であった。
これらさまざま掛け合わせた世界産業規模は ざっと 150 x 109 (USD)  。
一方、銅(Cu)の世界生産量はケタ違いに多く 24.5 x 106 トン だが、トンあたり価格は遥かに安く 6,000 (USD)でしかない。
それでもこれらさまざま掛け合わせた世界産業規模は ざっと145 x 109 (USD)  であり、金(Au)とほとんど変わらなかったことになる。

では、同じ2019年時点での鉄鉱石(Fe)はどうか。
世界生産量はじつに 1.52 x 109 トン にものぼるが、トンあたり価格はわずか 620 (USD) でしかなかった。
しかしながら、これらざまざま掛け合わせた世界産業規模はざっと 1,153 x 109 (USD)  にものぼり、鉄鉱石の産業規模がとてつもなく巨大であること見てとれる。

※※ なお僕なりの所感も付記すれば、ここでの鉄鉱石の製品価格が含有鉄分1%あたり(DMTU)換算に則ったUSD建であると見做す以上、ここ数年間でもかつ国別でみても激しく乱高下していることさまざま別ソースから確認できる。
ひとえに鉄鉱石にかぎらず、メタル製品の販売価格は過去数年に限ってもさまざま変動しており、読者諸兄もさまざま経済指標などを確認されることを薦める。


以上

2023/04/18

大学新入生諸君へ(2023)

ざっと書く。

① 高校までは、君たちにひととおり以上の知識と命題の群をわんさかと教え込んできた ─ つまり、「押し込む」教育であった。
大学以降は、むしろ君たちの潜在能力をもとに、周囲も相応に動きつつ、互いにさまざま可能性を「もたらしあう」教育であり、そういう出会いの場であると。
まあそんなようなもんだ。
バカでも分かるようにもうちょっとカッコよくいえば、位置エネルギーを運動エネルギーに転化していく、そういう場であり局面なのさ大学時代ってやつは。
オゥイェイ。
だから、君たち自身が何らかの機会に「引っ掛かって」いけるよう、努力も直感も運も求められるし、そういうのが面倒ならずーーーーっと寝ていてもよかろう、相応の縁に引っ掛かるだろうね。

以上で、最小限のメッセージはおわり。

ふふん。
これだけでは面白くもなんともなかろう。
だから、もっともっと面白みに欠けることを以下に記す。


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② いわゆるデジタル化がいよいよ進行中である。
もちろん、連続し連綿としたアナログな実体情報を、最小の均等断片にまで微分微分のみじん切り ─ これがデジタル化だ。
均等な断片となっちまえばもはや意義も文脈も無い、そんなものどうでもいいんだ、デジタルデータをバラして束ねて、電子のビットで縦横無尽、あっちへ複製こっちへ転送、量と速度で回して稼げ、これがICTビジネスってわけだ。

『鬼滅の刃』を無音声で視聴した子が多いというが、なるほどね、デジタル時代のコンテンツゆえ、断片映像だけをチラ見した子も多かろう。
もしかしたら日本国旗と国歌をバラバラに覚えている子も少なからずいるかもしれないな。
デジタル化とはそういうもの。
デジタルデータ媒体そのものが無尽蔵にあり、データ自身も論理上は無限に存在しうるとしたら、まさに通貨そっくりの論理性、よってデジタル通貨そのものとして実現されているのも当然といえよう。

こういうデジタルエイジにきっかりと同期を併せ、断片断片を無文脈に捌いてばらすデジタルボーイやデジタルガールを、実社会ではとくに「子供頭」という(教員頭ともいう)。

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③ こういうデジタルな文脈断裂のありようについて、本当のところ僕なりには必ずしも非難しているわけではない。
じっさい、大学のほとんどの学部学科では、物事をとことん分析してバラして捌いてゆく手法を数多く学んでいくと察せられる。
そして分析手法といえば、諸君らが高校時代までにちらっと垣間見てきたとおり、対象を分析しもっと分析してゆく学術思考として最も根幹的なものがおそらくは物理学であり経済学でもある。

ただし、物理学では「さまざまな物体の力(運動)」を根元において、それらが有限であるとの大前提があるため、運動量やエネルギーの普遍的な保存則をもが大前提となっている。
化学だろうが生物だろうがウィルスだろうが細菌だろうがだ。

一方、経済学では、「人間と財貨の価値」と「権利」を根元において、それらが無限に変わり増大しうるとしているためか、普遍的な保存則は無く、需要も供給も際限が無く、部分と全体はいつも不整合なように見える。
(それでも、一瞬いっしゅんごとのマクロ系としては保存則が成っているように見えなくもないが。)

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④ 上のように単純に併記してみたのは、理系思考と文系思考の違いを念押ししたいためではある。
だがそれ以上に、両者の折衷~合成的な思考がこれからいよいよ求められてくるだろうとふんでいるためだ。
無限の論理(空論)を振り回しカネをついばみつつも、有限の国土や素材や食材やエネルギー源を着実に侵食し続ける連中が、いよいよ出張ってきたからだ!
新コロやウクライナやエネルギー危機や食料危機や性自認などについて実相をとらえればこういうことになる。

さぁ、新入生諸君。
これが君たちがこれから過ごしてゆくことになるエキサイティングな時代局面だ。
ワクワクしてくるだろう。
やっかいな連中の侵食に抗し続けるために、君たちはデジタルな微分微分の細断と無文脈化に陥ることなく、有限の理系思考と無形の文系思考のいずれにも埋没することなく、子供頭から脱却し、いまのいまこそ確固たる統一的な文脈にしがみつくんだ!
え?そんな文脈がどこにあるかって??
親たちに訊け!友人たちに確かめろ!おのれが立つ土地、見据える海と空、それらの存続の意義を知れ!
国際人を名乗るなら、いつでもどこでも、国家民族のなんたるかを悟れ!
AIや量子マシンには国籍も性別も無い ─ ともいえようが、覗き込んでいる君たちひとりひとりには国籍も性別も血統も霊魂も神も有るんだぞ!


以上だ

2023/04/10

新卒社会人の皆さんへ (2023)


恋愛について。
男というもの、おのれ自身が’本当はどれほどの人物であるか’、おのれ自身で査定することが出来ない。
女によってさまざまに賞賛され、その刺激によってこそ、ああ俺という男は偉大な俺さまであったのかと自尊心をくすぐられるのである。
そうなって初めて、その女を好きになる ─ かもしれないのである。
逆に、女がなーんにも発信しなければ、男が女を好きになるわーけが無いのだ。

つまり。
女こそが恋の励振機のごときであり、男はその恋の相対的な増幅器なのね。
ゆえに。
恋愛成就のためには、まず女の側から行動を起こさねばならないの。
その上で、男の出方をそっと観察するのよ。
もしも男が無反応なままだったら、ああ、この男はあたしとは波長が違いすぎるのねと見限って、とっとと別の素敵な男性を探せばいいの。
さぁ、頑張りなさい。


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くっだらない話はともかくとして、此度の新社会人の皆さんに伝えおきたことを、ちらっと記すことにする。

新人諸君。
或る飢餓線上の国に、ヘリコプターで「米ドル紙幣」をわんさかとバラ撒いたら、その国民誰もがスーパーリッチになれるのか?
中国人民元だったらどうか?
そもそも、リッチとはなにか、どういう状態か。

新人諸君。
君たちはカネ「で」食っていくのか?
それともカネ「を」食っていくのか?
いわゆる通貨流動性を追求するならば、後者の方が効率的だ。

え?なんだって?
キチガイみたいな命題をぶちあげるなって?
しかしだね、こういうキチガイすらもがワンサカと紛れ込んでいるエキサイティングな現代世界に、君たちはいま颯爽とデビューしたわけだ。
おめでとう。


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学生時代までの諸君らは、この宇宙や世界における万物が均衡しているのだと、何度も何度も教わってきたことだろう。
物理学でいえば、万物(力)による作用/反作用である。
これを真似たのが経済学で、人間とモノの需要/供給。
これらはことごとく、物事を微分的に分析してゆき、一瞬一瞬ごとに観察し、それをあらためて数学的に連続させている。
一瞬いっしゅんごとに作用/反作用が均衡し、需要/供給が均衡するのだから、これらをどこまで連続させ拡大させても、やはりどこかで作用/反作用や需要/供給が均衡し続け、それで世界はまーるく収まっている(いく)はずである、という。

なるほどね、ここまでは信頼に足るアカデミズムだ。
リアリティそのもの、素晴らしい世界観だ。
だから、わっしょいワッショイの「掛け合わせ」も大いに盛り上がる。
人間自身を含めたさまざまな’実体'、そして人通貨や法制度や多数決議会といった'論理'もが、経路を増やし、時間を稼ぎ、お互いに知恵と技量を「掛け合わせ」て、わっしょいワッショイを盛り上げてきた。
そしてそういう時代も確かにあり、そういう世代も確かに存在した。

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しかし物理学や経済学には、少なくともひとつだけズボラな欠陥がある。
それは、これらが有限と無限のけじめをつけてこなかったということだ。

宇宙を成すあらゆる’実体’(人間自身も含む)もエネルギーも、さまざま均衡こそし続けているが、どれもこれも結局は有限にすぎず、いずれ何もかもが燃焼しきってしまう ─ という見方が可能ではある。
しかし、宇宙の万物もエネルギーも超スケールでみれば無限に循環し続けるとの見方もあることはある。
物理学でさえもこんなふうにウヤムヤが残っているのだから、経済学ともなるともっとウヤムヤ。
なるほど’実体'の存在量は有限であろうが、通貨価値や法制度や多数決議会といった’論理'は無限にコロッコロと改編し増量し交換も出来ることに…

要するにこういうことだ。
物理に則れば、たとえば過去2000年間において地球の全物質量/全エネルギー量は全くといっていいほど変わっていない ─ ことになっている。
しかし経済の論理には有限と無限の際限が無いので、同じ2000年間にて通貨の価値も発行量もとてつもなく増大してきた。

人間にとっては、有限よりは無限の方がなんとなく信頼出来、とりわけ通貨の価値は無限に交換可能であるように映ってしまうので、どうしても通貨を上位に据えた経済システムが出来上がってしまう。
通貨上位の経済システムが本性的に悪いわけではないが、あまりにも偏重しすぎると、いまやわっしょいワッショイの楽しい「掛け算」など消し飛んでしまい、むしろ特定の通貨ばかりをついばむ「割り算」の銭ゲバ連中が出張ってくるようになる。
※ そもそも物理学や経済学からして、微分と割り算による分析を進めすぎるのがいけないんだ。

こうして、高利貸しの連携や法解釈の歪曲化や多数決議会の買収などなどが世界に横行し、実体の所在は偏り続け、大破局ギリギリのところで戦争さえもが起こり続けている。
脱炭素だのワクチンだのLGBTだのにかこつけた政策も同じ狙いだ。

以上が、現在の世界のありようについての簡単な講釈である。
(簡単だろうが複雑だろうが、どうせ人間の性根は変わりゃしねえんだ。)


え?なんだって?
面白くもなんともない?
そうだ、面白くもなんともない時代なんだ。
でも、若いわかい新人諸君がいつか活躍する時節には、銭ゲバ連中はどこかへ退行し、’実体'のリアリティをさまざまぶっつけ合うワッショイわっしょいの局面が再興している ─ かもしれないよ。
そう祈っている。



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(付記)

毎年書いていることだが、仕事における実践的なアドバイスも一つだけしおく。

新人諸君は、なにはさておき、まずはメモ用紙を準備しろ、そして常に携行しろ、見聞きするもの片っ端からメモしまくれ。
チマチマした付箋などはダメだ、大きめの紙を使うんだ、出来ればB5サイズ以上のものだ、広告の裏紙でもなんでもいい。
これくらいのサイズであれば、まとめていろいろ書き記すことが出来るし、いつでもまとめてノート帳として一瞥できよう。

とくに、新規の世界への了察は理科や社会科の新分野学習に等しく、右脳的(絵画的)に物事をズンズン描き続けること必須、だから大きな紙面が望まいのだ。
また、電話番などで取り次いだメッセージもつらつらと書き残し、ビッと引きちぎって上長などに手渡すことが出来る。
一方で、書き損じをしてしまったメモは引きちぎってとっとと捨てるんだ、いちいち名残惜しんでいてはいけない。

以上の機能を同時に果たすべく、B5サイズ以上の紙を常時20枚くらい束ね、これを左上リング綴じの構造にしておけばいい。
これで重要なメモはノートとしてずっと保持し続けつつ、不要な紙はどんどんちぎり捨てることが出来る。
ホントに重宝するから。


もうひとつ付記。

技術仕様から契約書にいたる文書類について、職制を問わずほとんど誰もが実務上拘束されることとなろう。
これらの意義について精緻に了解しておきたい。
口頭による提示や合意ならまだしも、文書によるそれらは諸君らの想像を超えた恐ろしい失態を導きうるものだ。
例えば、同一の商材についての見積書が複数存在する場合、購入希望者はどちらかおのれに有利な方を正当な文書と見做し、それ以外の文書は黙殺すること、当然である。
契約書もしかり。
くれぐれも慎重に、ワンアンドオンリーの原則だぞ、ナンバリングと更新日時の明記を絶対に忘れるなよ。

※ 塾業界や風俗関係などであれば、うっかりミスでも土下座くらいで済まされる、かもしれない。
しかし、まともな産業のまともな産品や製品においてはちょっとしたミスのみでも復元不能なほどの大損をもたらす場合も多い。
そんなこと続けていたら多大な賠償を負うのみならず、さらには市場からバカアホ呼ばわりされて信用失墜してしまいかねないぞ。


以上