国公立大学の一般入試本番まで残り一ヶ月、その前に私立一般入試が続く。
つまりは一般入試の直前期だ、だからこそ、自由作文や課題作文(英語ふくむ)について「明瞭確実な成功法」を記しておく。
まず、言っておく。
おのれの勉強動機/希望を、出来るだけ具体的にしておけ。
こんなものは、常識だ、これなくして自己主張など出来ようか。
次に、言っておく。
大学といえども、採点者は人間だ、なぜなら大学は人間集団だからだ。
だから、採点者の歓心を惹きつけるために、僕は/私は、どうしてもどうしてもおたくの大学で学びたい、と明記するのだ。
遠慮なんかするな、遠慮しているやつを大学が入学させると思うか?
これらを、おのれの「作文の結論」とするのだ。
「結論」をあらかじめしっかりと確立させておき、どんな課題作文に接してもここまで導いて、書き抜くのだ。
以下に、ちょいとだけ私案を記す。
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<例1>
君が「食材の品種改良について、どうしても○○大学××学部で学びたい」、としよう。
ならば、いかなる課題に対峙しても、これを必ず結論に据えるのだ!
さて、仮に作文の課題が、「あなたがこれまでに読んだ本の中で、一番印象に残っているものについて、その理由を2つ書きなさい」 とする。
サァそうすると、たとえば以下のように作文課題を「結論」に引っ張ってくることが出来る。
「私は高校2年生の時に稲と麦についての本を読んで、勉強の意欲を大いに高められました。
その理由はまず、稲は秋に収穫する一方で、大麦や小麦は春に収穫が出来るため、両者が並行して全世界の人々のデンプン/アミノ酸の摂取を支え続けてきたということ。
次に、稲は品種改良やバイオ活用が進んできましたが、大麦や小麦はエタノールなどエネルギー効率の問題を指摘されつつも食材としての品種改良は目立っていないことです。
これら基本的な農産物の、食材としての更なる可能性について、もっと徹底的に学びたいと考え、出来れば新種の薬やお酒の開発も学びたいがゆえに、私は貴校への入学を志望致します」
ね、簡単なんだから。
いかなる課題が提示されようが、青字で記した「結論」に引っ張ってくればよい。
多少は強引でもかまわない。
もちろん、「結論」についての見識を磨いておかなければ、課題と結びつけることは出来ないよ、基本的な理論も語彙もだ。
ウソデタラメは絶対に高得点は望めないんだぞ、当たり前のこと。
(なお、この作文例は僕のとっさの思いつきだから、そのまま活用してはいけない。)
試験当日、最後のさいごまで、頭の中で(心の中で)「結論」を強化しておけ。
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<例2>
君が「未来の企業における職業の在り方について、どうしても○○大学で学びたい」、としよう。
ならば、いついかなる時、いかなる課題に対峙しても、これを必ず結論に据えるのだ!
さて、仮に作文の課題が、「少子高齢化とIT化について、あなたが考えるところを書きなさい」 とする。
サァそうすると、例えば以下のように作文課題を「結論」に引っ張ってくることが出来る。
「私の母は、かつて証券会社で働き、現在は自宅でインターネットを駆使して統計データをまとめるパートタイムの仕事をしており、ネット経由で以前の仕事仲間やお客様と情報交換が出来るので、とても便利だと言っています。
母によれば、今や終身雇用や定年退職という制度は意味が無くなりつつあるそうで、その理由は多くの仕事が画一的な集中生産ではなく、時間とコストを軽減させる分散型サービス競争へと移り変わっており、ゆえに企業が社員に一定の金銭的保障を確保し続けることが困難になっているからだ、とのことです。
しかしながら、私は日本の企業がみな分散型サービスに移行することはないと思います、なぜなら日本の最強の売り物は今でも工業技術で、これは技術エキスパートによる継続的技術が求められるからです。
ですから、日本の企業は近い将来に、技術エキスパートのみを終身雇用保障し、ビジネス競争は社外の人々へのネット分散で低コストと迅速化を図るという、そんな二重構造がどんどん進むと考えます。
そうなると、ビジネスは定年の無い高齢者の仕事、また少子化は技術エキスパート確保の問題として捉えられるようになると推察します。
このような職種と年齢層の関係をふまえ、将来の企業の在り方についてもっと徹底的に学びたいと考え、私は貴校への入学を志望致します」
あとは<例1>と同じ。
自由度の高い作文課題ほど、却って意思をまとめにくく書きにくいものだが、青字で記したようなおのれなりの「結論」が明確かつ具体的であればあるほど、課題と結びつけるのはたやすい。
以上