ポケモンの最新形 ─ を想像してみた。
そもそも、スマホ端末のディスプレイにモンスター動画を引っ張り込む、という着想自体が、もう陳腐でつまらないのだ。
そんなんじゃなくて、いっそ、スマホ端末そのものが形状変化すりゃいいんだ。
たとえば。
或る公園で昼食をとっていると、スマホそのものがむくむくと膨らみ、 「おにぎり」 の形状とデザインに変わる、など。
また、サッカースタジアムに持ち込むと、スマホがもっとむくむくと丸く膨らみ、サッカーボールの形に変わってもいい。
コンサート会場に持っていくと、スマホがピアノやヴァイオリンの形状に変わればいいのだ。
落語を聞きにいくと、スマホが座布団の形に変わり、競馬場にいくとスマホが馬蹄形に変わり、河岸に行ってみればカマボコみたいになる。
海水浴場に行くと、スマホがヒトデ型というか星型になり、水族館に持っていくとマンボウになり、登山に出掛けるとオカリナになったら、楽しいじゃないの。
飛行機が名古屋に到着すると、スマホが「ういろう」みたいになり、羽田に戻ってくると「ひよこ」みたいになっている。
外国人に貸すと、日本人形みたいになる。
さらに、墓地にもっていけば位牌みたいになったりして。
これで電話するのも滑稽だろうなあ。
そんなもん、どこが「モンスター」なんだよ?!と不満の声だってあがるだろう。
だから、心霊スポットに携行したスマホがお化けみたいになったりすればいいんでしょう。
それどころか、オレオレ詐欺など非日常的な発呼を連続していると、そのスマホに羽が生えて警察署に飛んでいけばいいんだ。
いや、戦場に持っていくとドローンに変身したり。
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そんなもん、どんな素材でどんなふうに作るんだ、と反論されるかもしれない。
いーや、素材や工程は、あとから考えりゃいい、というか、何だってまずコンセプトあってこそ、工程エンジニアリングの検証がありうるのだ。
いつも特定の素材と工程と製品に封じ込められている人たちは、今日明日の借金に追われてるんじゃないの?
そもそも、だよ。
こんな程度の立体的な形状変化のアイデアなんか、3Dプリンタなどを観察していればふっと湧いてくるでしょうに。
さらに、超々集積技術を擁する超ちっちゃい量子型素子を内蔵すれば、実現出来る ─ くらいのこと考えたってバチはあたるまいよ。
え?バッテリーはどうするかって?
自分で考えなさいよ。
さて。
こうなると、スマホ端末そのものの原型はそもそもどう在るべきか、わからなくなる。
というより、ハードウェアとしての原型という観念そのものが、無くなる。
うむ。
それこそ本当のICTワールドだ!
どうせ、ほっといたっていずれはAIが勝手に人間様のネットワークもガジェットも制御するようになりうるのだから、その先手を打ってハードウェア自体の自在な可変化を推進するのだ。
何にしても、こういう形状変化型のスマホ端末が実現したら、みんな面白がって、いろいろなスポットを片っ端から訪れるようになるだろう。
経済効果は測り知れない (どうなるか誰にも分からないって意味において)。
以上
ははははは