ここまで数カ月におよぶ自粛の生活は楽しかったかな?いーや嘘だ!楽しかったわけがねぇんだこんなもん。
さあ!いまや時節は満ちた、というより満ち過ぎた、もう我慢できん、若いわかい君たちは、いまこそ手足をぐんぐん伸ばして、思考もぐんぐん回転させて、これまでの憤懣と鬱憤を一気にブッ飛ばしそのままさらに遠くへと突き抜けて飛翔するんだ!
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① SVOC分析の馬鹿馬鹿しさについて
英文は、一見すると、物理式や化学式に似ていると勘違いしがちである。
そんなこと真顔で主張する英語教師さえも居る。
しかしだ、物理式や化学式とは全く精度が異なるんだぜ。
例えば光合成における明反応の化学式の場合;
2H2O + (酸化剤) → O2 + 4H+ + (酸化剤)4e-
さぁー、いいかい、この化学式は「現物の物質そのもの」の分解を表現しているんだ。
水分子って酸素と水素の共有結合だよね、これを分解させるために、なんらかの酸化触媒で酸化させている。
しかも、ここでラジカルとなった酸素が水素に引っ張られないように安定させてもいるんだよ。
こうして、水分子を酸素、水素、酸化剤、電子といったん分解した上で、組み替えてまたくっつける、これらおのおの粒子の「機能」と「量」と「規則」が分かったか?分かったな?ならば、こんどは逆に化学式を「自動的に」導くことも出来るね。
ところが。
英文の場合は、文章そのものが「現物そのもの」を表現しきっているわけではなく、あくまでもどこかの誰かがさまざまな名詞と動詞に「なんらかの意味」を与えつつ、「なんらかの文章」を記しているに過ぎない。
ゆえに、たとえ名詞と動詞のひとつひとつをSVOC「機能」分析しても、いくらSVOC「規則」を充てても、文章の真意が「自動的に」導かれることはない。
それでも、読者としてはせめて真意に近い解釈をしなければならず、そのためには、名詞と動詞の「それら自体の意味」とそれらの組み合わせの「意味」をいくつもいくつも覚えることが必須である。
SVOC分析ルールをいくらマスターしても、単語そのものの知識を増やすことにはならず、英文解釈が得意になるわけがない。
※ 学校や予備校などにおける英語授業では依然としてSVOC分析に多大な時間を割いているようだが、これは授業コマを増やすための措置に過ぎないのではないかと、僕なりにずっと睨んでいる。
ただし、言語研究そのものに意欲があるのならば話は別で、そういう志向の学生諸君はそういう学部学科に進学して、言語と論理の難解な世界で大いにのたうち回るがよろしい。
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② 名詞の組み合わせ ─ 抽象と具体
・たとえば、'native speaker' という表現はあくまで抽象にすぎず、'speaker'自体に具体的な意味はない。
'native English speaker' とか 'speaker of native English' などのように名詞を立体的に組み合わせて、はじめて具体的な意味をもつ。
もちろん、'English' にしても、英語をさすのか、英国的といった意味か、それとも英国のの意か、文脈から判断するしかない。
だからそれらを覚えて理解した方が効率がよい。
たとえば'big city'はどういう意味か?
'big'はあまりにも多義のため、名詞の'city'あってこそ初めて具体的な意味をもつ ─ だから'big city'は大都会だと了解してしまう方が早いのである。
・抽象と具体について語るならば、'the'を避けて通ることは出来ない。
だからちょっとだけ論ってみる。
たとえば恒星を'star'と言うが、これらのうち我々の「あの太陽」は'the Sun'だ。
なぜ'the'が付くかというと、我々は「あの太陽」のエネルギーも運動も一応は知っているから、そして数学の座標に乗せられるからだ。
つまり、思考における何らかの座標上にピタッと置くことができる、そしてそれを他者に明示できる、そういう名詞については 'the'を付けたほうがいいんだ。
(たぶんこの理屈は正しいと察する、まあそういうもんだ。)
つまり、思考における何らかの座標上にピタッと置くことができる、そしてそれを他者に明示できる、そういう名詞については 'the'を付けたほうがいいんだ。
(たぶんこの理屈は正しいと察する、まあそういうもんだ。)
もうちょっとだけ。
'a secret'と'the secret'はどう異なるのか?
'a secret'というと、或る秘密が存在することは知っているものの、どんな秘密なのか内訳までは分からん、という感じがする。
一方で'the secret'となると、その秘密の内訳までもう分かってんだぞいう感じだ。
つまらない話だが、年輩者の英語教師などは'The Beatles'の'Do You Want To Know A Secret'という歌にかなりご執心の様子、まぁそれはともかくとして、この歌詞はどんな意味になるだろうか?
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③ 名詞と動詞の対応
たとえば、学生の発想では 'a good book for part-timers to read to save money' なる表現が正しいと見做される場合があるようだ。
確かに、'a good book'も'part-timers'も具体的な表現、そして 'to read'は正しい不定詞用法であり、それに続く'to save money'も正しい不定詞用法。
「具体的な名詞表現と不定詞を連結させているのだから、この文章の意味は明白な『はずだ』」、というのが学生頭である。
しかし実社会の文書にては、いかなる名詞と動詞を明瞭に(つまり排他的に)対応させるべきとの大前提がある。
かつ、入試英文のほとんどは実社会における一流誌や大メディアの英語である。
そこであらためてこの文章を一瞥すると、不定詞'to read'と'to save money'を直列に二重連結させているため、どれが'book'に対応しどれが'part-timers'に対応しどれが'money'と対応しているのか、関係が「曖昧に過ぎる」とされてしまう。
そもそも、'to read'がダサいんだよ、だって本なんだから普通は読むためのものに決まっているんだもん、いちいち記す方がヘンだ。
むしろ、'a good book on money savings for part-timers'と記せば'book', 'money', 'part-timers' のかかわりが一本に絞られ、意味が明確になる。
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④英単語の知識量
大学入試までの英単語はどのくらいの量を覚えたらよいのだろうか?
そりゃぁもう、市販の単語帳のとおりだ、5000語でも6000語でも頑張って覚えなさいよ。
どうせ入試英単語は具体的な意味がお約束で決まっているんだ (だって引用元の一流誌や大メディアがほぼ決まった英単語をほぼ決まった意味で起用しているんだもん)。
だから、これは必須とかそれは要らんとかブツブツ文句言ってないで、どんどん覚えりゃいいいんだ。
そりゃぁもう、市販の単語帳のとおりだ、5000語でも6000語でも頑張って覚えなさいよ。
どうせ入試英単語は具体的な意味がお約束で決まっているんだ (だって引用元の一流誌や大メディアがほぼ決まった英単語をほぼ決まった意味で起用しているんだもん)。
だから、これは必須とかそれは要らんとかブツブツ文句言ってないで、どんどん覚えりゃいいいんだ。
今春の早慶入試では、'aspire'の派生形が複数学部にわたって一つのキーワードであった。
早慶入試ではしばしば複数学部で(申し合わせたかのように)或る共通の単語が出題上のキーワードとされる例が少なくないがこれらが入試英単語レベルでいえば難関~最難関とはいっても、一般社会においては汎用語のひとつではあり、意味だってほぼ同じである。
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そもそも論をひとつ。
理系学部の受験であればだ、数学や物理や化学や生物で満点近くをとればいい、英語なんかほとんど0点でも合格するんじゃないかな。
あるいは文系学部の受験なら、地理や政治経済などへの深層アプローチの方がずっと大切であり、とくに政治経済における諸々のコンテンツは世界中の学者たちがいまだに統一見解に至っていないほどに難度の高いものであり、だからこれらについてさまざまかつ大胆な見識を積んでいる受験生ならば英語なんかほとんど0点でも…
だいいち、たかが入試の英文解釈なんかね、君たち18歳くらいが現代文で読まされている難解なコンテンツと比べればね、もうびっくりするほどに易しい内容なんだよ。
嘘だと思うならば、入試の英文解釈の「日本語訳」を見てみなさいよ。
理系学部の受験であればだ、数学や物理や化学や生物で満点近くをとればいい、英語なんかほとんど0点でも合格するんじゃないかな。
あるいは文系学部の受験なら、地理や政治経済などへの深層アプローチの方がずっと大切であり、とくに政治経済における諸々のコンテンツは世界中の学者たちがいまだに統一見解に至っていないほどに難度の高いものであり、だからこれらについてさまざまかつ大胆な見識を積んでいる受験生ならば英語なんかほとんど0点でも…
だいいち、たかが入試の英文解釈なんかね、君たち18歳くらいが現代文で読まされている難解なコンテンツと比べればね、もうびっくりするほどに易しい内容なんだよ。
嘘だと思うならば、入試の英文解釈の「日本語訳」を見てみなさいよ。
以上
(次回は、もうちょっと文章の論理構造を突いてみるつもり。そのうちに、気が向いたらだ。)