2016/04/01

新卒社会人の皆さんへ (2016)


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① 新卒社会人の諸君。
これから当分の間は、腹いっぱい食え。
食生活が堂々としていれば、たいていのことには豪胆になれる。

女子諸君は聞け。
いつか、いっぱしのレディになりたければ(笑)、身振り手振りは控え、今よりもっと颯爽とした身こなしで、まっすぐに話すよう心がけよ。
毎日勉強せよ、勉強を続ければいつまでも美人で在り続けることが出来る ─ かもしれない。
時には母親と口げんかするかもしれぬ、だが侮辱してはいけないよ。
母親を侮辱したら君たち自身も終わりだぞ。

それから、男子諸君はよーく聞け。
君たちは母親から甘いあまい愛玩を受けてきた、かもしれぬ。
だが男子たるもの、自己の確立のためにこそ社会に出ていくのだ。
だから、男の先輩にアハンウフンとすり寄って媚を売ったり、てめぇの学歴を囁いてニヤついたりするな。
いつかブッ飛ばされるぞ (ブッ飛ばすぞ笑)。

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② 仕事とは。
(人間ふくめた)実体マテリアルを組み換え、物理移動させ、そのロジックを伝え、そこに価値と権利を付与すること。

これらのプロセスにおける、それぞれの実務や売買を自己内製化させてこそ、一丁前の創造的なプロフェッショナルになれる。
だから、理数系ほどプロフェッショナルになりやすい。
逆に、分業化を図る事業ほど、それだけド素人の便乗コストマンばかり増え、創造性が減衰していく。

なお、これらのプロセスにて、どの当事者のどのフェーズでも反応せずに残っちゃったもの、それが情報だ
つまり、情報は燃えカスに過ぎぬ。
同じ理由から、外国語もそれのみでは燃えカスに過ぎない。

我々はみな、違う人生において、違うペースで仕事をすすめ、だから我々の求める知識量はつねに違うはずなのに。
なぜ新聞は毎日かならず同じページ数なのか?
なぜ報道番組はいつも同じ時間帯を占めるのか?
新聞や報道番組が、いかに燃えカスを盛りつけているかってこと。
どうしてもテレビ観るなら、無音声でよし。

ヒマな年輩者が説教がてらに披露する思い出話も、ほとんどが燃えカス情報だ。
その実体は遥か過去の無間にとっくのとうに霧消しており、二度と復元されぬ。

燃えカス情報にいちいち一喜一憂するんじゃない。
もっとマジメにおのれのコンテンツそのものに挑み、おのれ自身の役回りを創造していこう!

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③ 学生の発想に則れば、この世の中の諸要素は、みながハッピィになるよう有目的に収束していくようにも見える。
しかし。
実際のところ、世の中のあらゆる実体は無秩序に膨らんではしぼみ、それらが無目的に振動し続けている。
無目的ゆえにこそ、市場経済が盛り上がる。
だが、おかしな連中が肥大化することもある。

ある連中がまともか否かは、経営形態によっても、適用法準則によっても、また多数決によっても完全には判別出来ないようである。
つまるところ ─ たとえば科学と、数学と、法規範(と神)のみで決まるのではないか。
粉飾決算をポロポロと小出しに白状したり、放射線被爆容量をコロッコロと変えてみたり、顧客データがいつのまにか紛失したり盗まれちゃったり。
こういうのは、きっと、科学か数学か法規範の少なくともいずれかにおいて狂っている。

たとえ一時、おのれひとりとなっても、狂うなかれ、一介の社会人としてまともであり続けろ。
そんな頑固なまとも人間たちこそが、まともな自然科学とまともな市場経済を存続させる。

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以上
なんだか説法調の文面とはなったが、考えるところをちょいとまとめてみた。