2021/04/05

新卒社会人の皆さんへ (2021)

世界いたるところ、依然として新コロごっこが継続されており、誰が誰に何を貢献しているのか分かりにくい状態のままである。
不明瞭さと不誠実さと不条理のごっちゃまぜの現行の世界に諸君は新社会人として参入することになった。
そんな諸君に伝えたいことを、小理屈はすっとばして超簡単にざーーーーーっと記す。

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<give and take>
世の中のさまざまなエネルギー源や化学物質やハードウェアやソフトウェア、およびそれらにかかるお金や知識を、常に刷新させまた数量を増やしていく行為、これを総じて生産という。
何かを生産するということは、もちろん同時に何かを消費すること。
分業として見れば生産者と消費者である。
生産者と消費者は常に互いがgive and take双務的な仕事関係を形成することになる。
これは雇用関係でも同じである。

なお、何かをgiveしたからといって「相応に」何かをtakeできるとは限らないが、世の中にはたとえ損を見越してでも敢えて実践継続しなければならぬ仕事もあり、これを特にボランティアともいう。
たとえば研究開発、国防、教育、さらに政治などは本性的にボランティアといえる。

以上をカッコよく総括すれば、産業経済・市場経済で働くといい、そういう人たちを社会人という

生産者として、また消費者として、おのれなりに仕様/提案をまとめ、相手方からほぅこれはいいですねと高い評価と十分な見返りを頂いて、はじめて付加価値を生み出したといいう。
これをカッコよく評すれば一人前の社会人といい、いくつもいくつも実践すればちゃんとした社会人ともいう。
かつ、或る特定の製品(商材)のみではなく複数種類のそれらにわたって通じれば、仕様/提案の幅もぐんと広がり、これをカッコよく論ずれば職能人としての成長という。


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<すべては連続である>
仮に製品(商材)の知識や能力がほとんど絶無であっても、製造やSEや営業や経理などの「真似事」くらいは出来る。
所詮は真似事ですよと白状するとgive and takeの相手にされないので、価値が価値を価値観でなどとカチカチ空論を吐き続けつつ実社会に紛れ込む ─ こういう業種や職能はいつでもどこでも存在する。
こんなもの、どんなに言い繕ってもプロの仕事とはいえない、つまりバイトにすぎず、遅かれ早かれICT/IoTが省力化するに決まっている、だからとっとと辞めちゃえよ。

…とまあ、ここまではしょうがないとして、これからの世界がいよいよ直面してゆく根元的な脅威は、むしろICT/IoTそのものがもたらしうる人間自身の非連続性である。

そもそも数理的に考えて、あらゆる実体を情報化し微分しデータ化していけば、いずれはどれもこれも互いに非連続つまり無文脈のデジタルデータになってしまうのは当たり前。
これを皮肉に評すれば、高速化といい効率化といい省力化といい、無色無臭をいいことに、価値が価値を価値観をと空論ばかり唱えるカチカチバカもさらに増えうる。
(こうしてPCR検査や感染者数などの虚構も捻出され続けてきたのであろう。)

しかしだぜ。
実体の産業においては、上述したようにいずれの生産消費プレイヤーもgive and takeかつ双務関係にあるので、非連続の独立データなどあってはならず、おのれ自身もけしてそうなってはならない。

もしもあらゆる構成員がちっちゃくちっちゃくバラバラの個に帰し、一瞬一瞬の無文脈に生きるようになれば、これこそが無責任社会をもたらし、無知がさらなる無知を生む。
ソフトウェアにおける大混乱はむろん、ハードウェアや化学物質としての大事故をもたらしかねない!

かかるリスキーな局面にあるがゆえにこそ、これからの社会人の皆さんに言いたい!
まともな社会人で在り続けたいのならば、常に生産者としてかつ消費者としてgive and takeのあらゆる実体実相を連続的に学び続けるべきである。

縮こまるな、恐れるな、悲嘆するな、誰だってどこか不安でありつつも、どこかお互いに期待しているんだ、腹いっぱい食って大きく構えろ。

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実践的なアドバイスも一つだけしおく。

新人諸君は、なにはさておき、まずはメモ用紙を準備しろ、そして常に携行しろ、見聞きするもの片っ端からメモしまくれ。
チマチマした付箋などはダメだ、大きめの紙を使うんだ、出来ればB5サイズ以上のものだ、広告の裏紙でもなんでもいい。
これくらいのサイズであれば、まとめていろいろ書き記すことが出来るし、いつでもまとめてノート帳として一瞥できよう。
とくに、新規の世界への了察は理科や社会科の新分野学習に等しく、右脳的(絵画的)に物事をズンズン描き続けること必須、だから大きな紙面が望まいのだ。
また、電話番などで取り次いだメッセージもつらつらと書き残し、ビッと引きちぎって上長などに手渡すことが出来る。
一方で、書き損じをしてしまったメモは引きちぎってとっとと捨てるんだ、いちいち名残惜しんでいてはいけない。

以上の機能を同時に果たすべく、B5サイズ以上の紙を常時20枚くらい束ね、これを左上リング綴じの構造にしておけばいい。
これで重要なメモはノートとしてずっと保持し続けつつ、不要な紙はどんどんちぎり捨てることが出来る。
ホントに重宝するから。


もうひとつ付記。

技術仕様から契約書にいたる文書類について、職制を問わずほとんど誰もが実務上拘束されることとなろう。
これらの意義について精緻に了解しておきたい。
口頭による提示や合意ならまだしも、文書によるそれらは諸君らの想像を超えた恐ろしい失態を導きうるものだ。
例えば、同一の商材についての見積書が複数存在する場合、購入希望者はどちらかおのれに有利な方を正当な文書と見做し、それ以外の文書は黙殺すること、当然である。
契約書もしかり。
くれぐれも慎重に、ワンアンドオンリーの原則だぞ、ナンバリングと更新日時の明記を絶対に忘れるなよ。


以上