2019/01/15

新成人 (2019)


此度の新成人が生まれた「年度」は1998年~1999年。
この年度のできごとを、ざっと列記すると;

・Windows98、IE標準装備、マルチメディア対応
・Google設立
・英米で地デジ開始
・euroが決済通貨として流通開始
・日産がルノーと資本提携
・香港国際空港が開港 (啓徳空港は閉港)
・火星探査機「のぞみ」打ち上げ

世界のカネと情報がぐるりと連結だ、時空を超えたグローバル化は夢と希望の道筋づくり。
たが、行き過ぎのグローバ「リズム」に対しては、ちょっと不安も。

不安どころか、過去からの怨念や憤怒も尾を引いていた。
・インドとパキスタンが核実験を応酬
・テポドンが三陸沖へ
(奇しくも、僕は韓国行きの機内におり、宙空でのすれ違いとなった。)
・米英がイラク空爆、数年後にイラク戦争へ
・NATOがユーゴ/コソヴォ空爆

これらから、早20年、デフレ、デフレ、まだデフレ、ほーらデフレだ、やっぱりデフレだ…大人たちのため息と不平不満がやむことはなかった。
しかしだね。
同じ20年の間にすくすくと育った若者たちが、どこどこ、どんどん、ちゃんと繰り出してきたじゃないか。
この世の中は、人の市、果てるものありゃ起きるものあり。
やれMBAだITだTOEICだなどと、論理に戯れ、論理に溺れ、論理に裏切られて散っていった敗残者連中は、もう引っ込んでなさいよ。
もっとまともな連中が、すでに現れつつあるんだ。

新成人諸君へ。
君たちは親たちの世代と比べても、家族のしがらみ、習俗のしがらみ、主義や党派のしがらみ、職場のしがらみ、カネのしがらみから解き放たれている。
だから、なおさらのこと、実質に生きろ、実体を動かせ、実物を生み出しつつ、実働せよ!
腹いっぱい食え、いい酒を飲め、重版の続く名著をたくさん読め。
気の合う仲間と群れて騒いでもいい、一人きりでもいい、論理だけの多数決よりも硬質な原理原則に生きろ。
過去のフィクションは過去の連中に任せておけばいいんだ、君たちは未来を描いて作るんだ!

以上