2025/02/24

Think Big (1)

おのれなりのヒラメキや呟きを、ざっとぶちまけてみたくなることがある。

だからって新たな境地への飛躍を図っているわけではない。
むしろ、思考の到達点どころか視座すらもぐらついてきて、もしかしたら俺はバカなのかもしれぬと…そういう雑記群である。

もうちょっと自己肯定的に明かせば、これまでに細々書いてきた ─ そしてこんごも書くつもりの ─ ささやかな学園SFもの(?)の着想ヒント集でもある。
もうちょっと責任世代風に言えば、若手社会人や学生諸君の思考枠や経路をどかんどかんと拡張しあるいは吹っ飛ばす、そんな効果を期待しての雑記集ではある。

もちろん、こんなもの読んでいても大手予備校模試の学力偏差値が高くなりはしないよ、むしろ下がっちゃうかもしれない。
知ったことか。


=================================


・タイムトラベルについて。
全宇宙の「在りよう」が遥か始原から超未来までさまざまバラつきつつも、「実体粒子」の総量は常に同じであるとしたら、どんな物質も生命でも人間でもその巨大な「在りよう」を時や処を超えて’分業’し続けているに過ぎず…
すると何もかもがタイムトラベラーということに?
いや、タイム自体がそもそも気のせいだったということに?

こんなふうに考えると、いわゆる量子もつれについても納得出来てしまう、そんな気になる。


・「真空状態」での電子陰極線などなどについて。電子運動や静電気力などは理解しやすい。
難解なのは「真空」そのもの。
そもそもなぜ宇宙に「真空」が在るのか?
「真空」に本当に何も無いのならいかなる粒子も永遠に存在しえないのでは?


・道路と打ち水と気化熱についてのニュースを聞いて、ぼやっと閃いたアホみたいな疑念。
或る'真空空間'に特定の水分子のみが在り、(なぜか)運動エネルギーによって放熱するとして、この熱をこの水分子自身が吸収し気化することはありうるか?
ありえないならば、発熱と吸熱は別個の現象ということに?


・高校の物理/化学にては、質量保存則を学び、また原子核の質量欠損も学ぶ。核融合もちらっと。
ただし、物質も電磁気自体も「非圧縮性流体」が前提となっている。波媒質の一瞬ごとの角振動数や変位の検証にても密度は一定とされているようで。


・我々を活かすのは体感出来て腹に収まるもの。質量が有って力を為す実体と場だ。 一方で、距離サイズや時間やカネや法律などは、あくまでも脳内の間接論理でしかない。 アルキメデスやガリレオなどが暴露してきたとおりだ。縄文人にも分かっていた。しかし意図的にごっちゃ混ぜにする文明圏も在った?

そういえば、「SI基本単位」は7つ存在し、時間と長さ、質量、電流、温度、物質量、光度の各物理量について、それぞれ秒とメートル、キログラム、アンペア、ケルビン、モル、カンデラが定められている。


・物理で学ぶ波「媒質の単振動x正弦波」の'エネルギー'と'粒子量(強さ)'。
粒子ひとつの単振動エネルギーは 振動数と振幅それぞれの2乗および媒質密度と伝播速度に比例と。
これを最大速度時の運動エネルギーから導くか、ばねのエネルギー保存則から連想か。こういうところに高校や予備校の思考センスが。

そんなことはともかくも、こうして確かめてみれば振動数も速度も長さもあくまで論理数にすぎず、’実体’は何らかの物質粒子のお’量(強さ)と’エネルギー’だってことが納得は出来る。


===============


・雷やオーロラなどは「自然物」における電荷と電磁界の現象。
一方で、持続的な交流電流は「人工物」。コンピュータもロボットもだ。
では人間の脳神経は「自然物」か「人工物」か?
物理学はどちらに軸足をおいているのか?


・人間自身は物質で出来ているので、物理上は’エネルギー(エントロピー)の不可逆性’に拠っているはずだが、しかしその人間が考案する数学はしばしば’対称性’を成している。
さらに物理学が万物の運動の’再現性’を約束するならば、宇宙は原初以来ずーっと同じものの同じ運動のみで成っていることに…
このウヤムヤさの内にこそSF(フィクション)が在る。


・超AIが宇宙の万物(情報)をデジタルに微分微分してゆく、この「デジタル化プロセス」のためにあらゆるエネルギーが投入されるとする。
このプロセスがずーっと続いてゆき、あらゆるもののエントロピーを増大させる一方ならば、いずれは宇宙の万物が極限ビットに帰し、電磁波の作用すら効かなくなり、永遠に停止し…
こんなアホな事態がおこりうるだろうか?
(SFとしては楽しめるかもしれぬが。


・東芝に入社してすぐに教わったこと。あらゆる工業は、プロセスもまた成果物も定電圧に拠っていると。
ほほぅ、ゆえに情報通信のプロセスも成果物も定電圧なのだなと若いわかい僕は納得はしたのだったが ─ ならば我々人間の脳神経も数学も定電圧なのだろうかと、却って不思議な気がしてきた。今もだ。


・はるか遠い昔の最初の生命が光合成を始めたとき、その物質環境の電荷と電場は一定の電位を成していたのだろうか?それともランダムだったのか?
なぜ我々人類は一定の電位電圧にて機械とコンピュータとロボットを作るに至ったのだろうか?


・量子コンピュータと超電導素材とAIを活用すると、同じ物理上の「仕事」あたりの電力消費は全世界で本当に増えるのか?
むしろ減るんじゃないのかな。
全く新規の物質創造のごとき「仕事」が増えていけば、電力消費も相応に増えていくだろうけど。
空論じゃないよ。経済と政治と教育に関わる重大事項。


==========================



・もともと宇宙は万物が非局在の巨大なアナログ慣性系。
このエントロピーに抗うため生命物質が出来たが、それぞれは変位(変異)の秩序が必要なので、メスたちが体内に同期クロックを生成。
ここから生命は宇宙を「時間」でデジタルに測るようになり、物理感覚が局在化し、数学を併せてカネだの法律だのを発案し、オスたちを働かせ
…という思いつき。


・あらゆる生物種は、ひとつひとつの個体が多様にバラついていればこそ、集団絶滅を避けうると。
しかし多様性を確保するためには、さまざま変異の機会も多くあるべきで、だから大集団のギューギュー押し合いへし合いが望ましいと。
とすると、バラつきとギューギューを両立させる要件はああ分かんねえ。
ともあれだ、多様性と適者生存について議論するなら、このくらい考えて欲しいもんだ。


・地球の重力がもうちょっと大きければ、地上から宇宙船を打ち上げることは出来なかったろう
 ─ とのことだが、それ以前に人類自身が出現しなかったかもしれないのでは?
(いややっぱり出現していただろうか?)


・地球上のあらゆる樹木は、どれもこれも幹や枝葉が別方向を向いている。
太陽の変位に応じているという。
これら樹木を金星や火星などで育てたとすると、やはり幹も枝葉もひとつひとつが別方位を向いてしまうのかな。


・眼が光に「反応」しているとき、光もその眼に「反応」していると言えるか、あるいは言えないか?


・あらゆる生命が熱力学の宿命に抗してさまざま変異してきたとすると、一斉絶滅が可能になった人類はむしろ熱力学に殉じる経路を選択したのか。
こういう巨大な科学文明論争はしばらく以前まではさかんだったのだろうが、現在は政策的に?思考をミクロ化しているのかな。トランプたちの本音はどうなんだ?


・「世界文明は化石燃料と鉄とケイ素と硝酸で出来ている」とかなんとか主張している本があったような。
確かに、肥料も爆弾も鉄筋コンクリートも半導体もプラスティックも該当している。アメリカがあり余っておりかつ求めているもの。
でもアメリカにとって最重要の物質は水ですね。
アメリカどころか、全人類にとって最重要のもの。


・水分子についての物理。
たとえば;
雨だれはどのように石を穿つのか?
雪はどのように積もるのか?
雲はどのように動いているのか?
質量も表面積も重力も運動量もエネルギーも熱も静電気もその他も、実体粒子として、あるいは論理数として、あれこれ関わってくるテーマでしょう。
こういう’水物理’こそ高校物理~共通テストにて必須とすれば…と思うことはある。


===============


しばらく続く。